「十四山中学校との『縁』」
私は二度、十四山中学校に赴任しました。一回目は初めての中学校勤務で、理科だけでなく社会科や体育科を担当した年もあり、教材研究で忙しい日々でした。大型台風が直撃した夜の当直、暴風で美術室の窓ガラスが割れ、段ボールを使って雨風を防いだことが印象に残っています。また、ソフトボール部の顧問で、大橋功治先生と共に海部地区大会で連続優勝を果たしたことや、『選択理科』の授業で、保健室の前から運動場に向かってペットボトルロケットを飛ばしたり、リンゴあめを作ったりと楽しんだことを覚えています。
二度目の赴任でも、優しい職員や保護者に恵まれ幸せでした。杉浦亨校長先生を中心に防災学習を進め、炊き出し・避難所設置・消防訓練などをPTAや地域団体と協働し、地域と共にある学校でした。時折、教え子が親になって、下校指導中に声をかけてくれました。本当に幸せを感じました。
さらに、十四山中学校の校歌を作曲された鬼頭孝夫先生も、私の初任者指導の先生で、一緒に歌ったこともあります。これもまた『縁』を感じます。
閉校となっても、ここでの思い出は心に残り続けます。この十四山中学校で過ごした実りある時間に感謝します。「ありがとう、十四山中学校」
木下 浩