「⼗四⼭中学校の思い出」 平成4年度卒業  ⼤⾕ 悠介

「⼗四⼭中学校の思い出」 

 

 ⼗四⼭中学校が閉校になる。時代の流れとはいえ、さみしい気持ちになります。

 ⼗四⼭村で育った私達にとっては当たり前に通い学んだ学校。多感な時期を共に過ごした友⼈や先⽣⽅とは、卒業後も会えば思い出を語り合える関係を築けた⼗四⼭中学校。多くの⼗中出⾝者にとって特別な場所だと思います。

 時間と共に忘れてしまった思い出もあれば、忘れられないのは部活動です。野球部で過ごした時間は鮮明に覚えている事も多く、約30年経った今でも思い出し笑いしてしまいます。キツい練習、厳しい上下関係、顧問の先⽣のその⽇の機嫌など。今でこそ笑えますが、当時は「⾊々と空気読まないと⽣きていけない!」くらいヒリヒリした時間でした。当時⼀⽣懸命に打ち込める環境があったからこそ、今でも笑える思い出が出来たこと本当に感謝しています。

 卒業後10数年、顧問の先⽣の声掛けもあり、卒業⽣でナイターの試合をすることになりました。若くして亡くなられた野球部出⾝の諸先輩⽅を偲んで集まったOB戦でしたが、それから⼗中OBナイター戦は毎年の夏の⾵物詩となり、親⼦で参加したり、お互い⾝体の衰えを笑いあったり出来る場所になりました。皆が汗を流し泣いたグラウンドが⼤⼈になったら笑って集まれる場所 ⼗中グラウンド。

 「球友は永遠に」
 ⼗中の近くを通る度、バックネット裏に建つ⽯碑に刻まれたこの⾔葉を思い出します。卒業してからも沢⼭の⼈たちが思いを馳せる素敵な場所。⻑年に渡りお疲れ様でした。
 ありがとう⼗四⼭中学校!

⼤⾕ 悠介