「十四山中学校の5年間」
閉校イベントが開催され、当時のPTA会長さんらと一緒に参加しました。東の正門から玄関まで運動場を左に眺めながら僅か30m位歩く間、数々の思い出が脳裏をかすめました。校長室にある蝶の羽根を描いた大きな絵の額も目に浮かびました。懐かしい人たちと話し合う事もでき思い出の1ページでした。
生徒たちの活動で強く心に焼きついている事が幾つかあります。一つは、学校祭の合唱コンクールでの歌声は「素晴らしい」の一語に尽きます。体育祭ではブロック毎の準備から本番での演技、中でもフィナーレは見事で、校長先生の生徒への力強いメッセージは強く心に響いたと思います。そして、卒業式では「サライ」を全校で歌った記憶があります。画期的な事であり、実に感動的な卒業式を思い出します。野球部始め部活動も盛んで各種大会で輝かしい成績を残し、充実した学校生活を送っている生徒の姿も忘れられません。部活動が生徒の人間形成にとって大きな意義がある事を改めて感じました。
生徒と話す機会が少なくなり多少寂しくなりましたが、英語の授業を通して接することが出来たのがこの上ない喜びでした。
先生たちも明るく、その雰囲気は生徒たちにも通じ、学校全体が生き生きとしており、「自主自立」が生きた校訓として根付いていたのではないでしょうか。
地域の人たちは学校に非常に協力的で、特にPTAの活動は熱心で、歴代の会長さん含め、執行部の方には格別お世話になりました。教育活動をスムースに進める事ができたのもPTAの力によるところが大でありました。 十中での5年間の貴重な経験が、後の教員生活や自身の人生にとって大きなプラスにもなっています。
溝口 紘