「閉校に寄せて」 昭和53年度卒業 前田 健治

「閉校に寄せて」

 

 私が十四山中に在学したのは、昭和51年度から53年度です。

 入学したころは木造の校舎でした。2年生の時に現在の鉄筋校舎になったことを記憶しています。新しい校舎にわくわくしたものでした。

 また、1年生の時は、給食はなくお昼は弁当持参でした。2年生か3年生の時に、おかずだけ業者弁当が届く給食が始まった記憶があります。正直に言うと、あまりおいしくはなかったように記憶しています。今のおいしい給食はうらやましいですね。

 しかしながら、どの時代の生徒とも同じように、私にとっての十四山中は、学習や部活動など、多くの時間を同級、先輩、後輩、先生方と過ごし、思い出のいっぱい詰まった学校です。その母校がなくなってしまうのは寂しい限りです。

 と同時に、弥富中学校に編入され、“しん”弥富中学校として新たなスタートを切ること、大きな期待をもって見守っています。次代を担う若者たち(弥富市の宝たち、十四山地区の宝たち)が、新たな学校で新たな仲間とともに切磋琢磨し、自身はもちろんのこと、郷土を愛し輝かせてくれることと思います。

 十四山の名前はどんどん消えていきます(ちなみに私は、当然十四山村生まれ。東部小、十中、そして、海南高校卒です。母校がなくなります)。十四山中はなくなりますが、十四山中で過ごした多くの卒業生が築いた歴史は残ります。母校十四山中は、私たちの心の中にあり続けます。

 

前田 健治