「ありがとう十四山中学校」
平成4年4月から10年間、十四山中学校にお世話になりました。それまで他地区の小学校勤務から地元海部地区の中学校勤務という新たな世界へ不安と緊張、そして熱意をもって一歩踏み出したことを覚えています。とはいえ、新米教師には甘くない現実もありました。担任として思うようにいかない学級経営など失敗も数多く、そのたびに校長先生をはじめとするすばらしい多くの先生方、また生徒・保護者の皆さんに助けられながら過ごした10年間でした。
十四山中学校での教職生活は、教員としての青春の1ページでした。十四山中学校在勤中に、結婚・出産・育児など、自分自身の生活が一気に様変わりしたからです。やはりその時々でも、多くの方に助けていただきました。休日、未就学児の我が子を連れ、部活動練習のために学校に行き、部員の生徒に子どもの相手をしてもらいながら部活動の指導をしたことが懐かしく思い出されます。
当時の教え子は現在、あの頃の自分の年齢よりずっと上になっています。未熟な教師でしたが、あの子どもたちが時代の中心となり社会で活躍していると思うとうれしい限りです。十四山中学校は閉校となり寂しい思いはありますが、教師として学んだことはいつまでも心と体に刻まれています。本当にありがとうございました。
飯尾ひとみ